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銀行との良好な取引関係とは?一方的に情報をクレクレは無理があります。


皆さまはいくつの銀行(信金や信組含む)とお取引きをされているでしょうか?

取引大体3行、多くても5行とかそのくらいが多いのではないでしょうか。以前不動産会社で20行近く取引関係があった会社も見たことがありますがそういう稀なケース以外では数行との取引が多いと思います。

その中でメインバンク、サブバンクの位置づけがあるかと思います。融資取引が始まれば営業さんと色々とやり取りをする事も増えるでしょう。

決算の報告、期中の試算表での報告、借入の相談、支払い関係等内容は様々あると思います。基本的に2か月に一回以上顔を見せに来る営業は比較的訪問しやすい関係が築けていると思います。逆に3ヶ月以上前回の訪問から間が空く場合は少し距離間を感じます。もちろん融資をしたばかりの会社であれば用がなければ3ヶ月くらい間が空くことも無いとも言えないです。ですが、金融機関の営業も人間です。用はないけど顔出そうかとか、アポは取ってないけど社長いるかな、とか思うものです。

それが3ヶ月を超えてくると逆に行きづらい、しゃべりづらい、間が持たない、取引に前向きになってくれない、自社の要求ばかりで営業の要求はほぼ聞いてくれない等、何かしら足が遠のく要因があると思います。

以前私が金融機関に勤務しているときに融資取引がなくて決算月もわからなかった会社の経理担当の方が電話で倒産防止共済の加入の件で問い合わせをしてきました。要件としては決算で思った以上に利益が出るので倒産防止共済の年払いで利益の圧縮を図りたいという話。電話を受けた時点で年払いの締め切りを過ぎていました。そのことを説明しても先方に掛け合ってから断れという事だったので、無理を承知で期限を過ぎてるが年払いを受けてもらえないかと問い合わせをしましたが当然お断りされるわけです。その旨お客様に伝えたところ、なぜ前もってそういった提案をしてくれないんだと始まり、窓口に来店してクレームと共に預金から何からすべて解約していきました。

この時お客様にとっては節税できなかった事を誰かのせいにしたかったのかもしれません。しかしながら金融機関からしても融資取引がなくて決算書も見せてもらえていない、ましてや利益が出ているかどうかもわからない会社に倒産防の案内、しかも年払いの説明をしていなかった事がそこまでお客様に対して落ち度としてあるのかとは思います。

もちろん新規取引を目的にそういった情報の提供もしておけばよかったとは思います。しかしながら今までの取引振りから見てそんなに足を運ぶべきお客様でもなかったわけです。

もし他行で借入をしているのであればメインバンクにクレームを入れるべきですし、無借金であるなら情報を貰えるように金融機関と良好な関係を作ればよかった、そして何よりも経理担当であれば事前に利益が出る事は把握していたわけで、それについて対策をしていなかった事が一番の問題なのではと思ってしまいます。

結果的に取引解消になりましたが、正直なところ預金だけの取引でほぼノーダメージです。ですが、こんなことは誰も幸せにはならない。お客様からしても全部解約してやると意気込んで解約しても、結局節税はできていないわけです。

これは融資がないお客様でしたが、融資のあるお客様でも同様です。取引の薄いお客様であればあるほど、フルサポートは難しいのです。

銀行の言いなりになる必要はありません。金利交渉もあって然るべきですし、言われた通り定期預金、定期積金を作る必要もありません。ただ少し妥協できるところがあれば協力することも必要という事です。例えばクレジットカード作ってくださいといったお願いに来たとします。正直全然いらなかったとしても、年間1,000円の手数料だったり、10,000円の手数料だったりそんな程度です。個人であればそれくらいの出費ももったいないと思いますが、会社の必要経費としては安いくらいです。

そして突然来た担当者を無下に返さないのも担当者としてはありがたいと思います。忙しい時に面倒だな、あると思います。来客前で時間がない、あると思います。そういう時は普通にごめんね、また今度ねでいいのです。あからさまに不快感を示さない事が大事なのです。

そうはいっても銀行担当者がミスが多い、不親切だとかはあると思います。そういった時はサブバンクをうまく使ってメインバンクの担当が移動するのを待ちましょう。長くても3~4年くらいで異動します。一時的にサブバンクのボリュームが増える事はそんなに悪いことではないと思います。

何をもって良好な関係というのは少し難しいし、かなり主観的なものになるかと思いますが、少なくとも定期的に銀行が足を運んでくれる関係は維持しておく事をお勧めします。貸したら貸しっぱなしもダメですが、借りたら借りっぱなしもよくありません。ポイントは適度な歩み寄り、かもしれないですね!


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