お盆が過ぎてもまだまだ暑い日が続きますね。熱中症も心配ですが、その他の病気にも注意していきたいところです。私も以前の健康診断で指摘された眼圧についてもそろそろ眼科を受診しようかと思います。緑内障は失明の可能性があるとのことで怖いので(;^ω^)
さて今回は黒字倒産について。これに大きく関係するのが資金繰り。資金繰りにも色々あります。資金調達、借入の条件変更、売掛回収サイトの短縮、買掛支払いサイトの伸長、経費の削減など。
これらはどれかをすればいい訳ではなく、複合的に組み合わせて支払いと入金のバランスを取っていく事が必要です。
単純に考えると、売上入金100円に対して、現金支払い50円であれば資金繰りは回っていることになります。反対に売上入金100円に対して、現金支払い110円であれば資金繰りは回っていません。これはお金の流れの話なので、業況を表す損益計算書上の売上、仕入・経費の対応関係とは別物です。
何が言いたいかというと、企業業績上は黒字であっても、資金繰りが回っていなければ倒産する可能性がある、という事です。
なぜそんなことが起こるのか。
多くは売掛金と在庫の関係に起因します。売掛金は売上が立ってから回収が完了するまでの間、財務諸表に残高が載るものです。これがいつまでも残っているという事は回収ができていないという事。当然事業をしていると次々と売上がたつわけですから残高が0になるわけではありません。売上に対応する売掛金がしっかり消込できているかどうかが重要なわけです。
この売掛金は回収が早ければ早いほど、資金繰りにはプラスになります。なぜなら手元資金が早く潤沢になる為、次回の支払いに回せるお金があるという事だからです。この回収が長引けば長引くほど、支払いに回せるお金が無くなっていきます。
次に在庫ですが、在庫の管理をしっかり支払いはしなくてはならなくなります。
一方で在庫として残っている部分に関しては損益計算書上の費用には計上されないので、表面上利益が出ている状況でも資金は足りない状態が発生することになります。これが原因となって黒字倒産が発生します。
また決算納税などの税金の支払いにも注意が必要です。損益計算書上利益が出ており、事業拡大のために設備投資をしたものの、税金の支払を織り込んでおらず、税金が払えない、若しくは税金を手元資金で払ってしまってその他の支払いができないという事が発生することがあります。
このような事を未然に防ぐために資金繰り表を作って実績と予測の資金繰りを見て管理することが有効です。予測については100%予測できなくても、支払いが確定しているもの、支払いが発生する可能性が高いものは予めわかっているものも多いと思います。その表を作る事でいつまでは資金繰りが持つか、逆にいつまでに対策しないと資金繰れなくなるかを把握することが可能です。
資金繰り表は足し算、引き算だけで作成可能です。これを基に何をしなければならないか把握することが資金繰りの安定をもたらしてくれる可能性は大いに高まりますので、是非作成することをお勧め致します。
作成に関してや資金繰り、財務の事でお困りごとがありましたら是非ご相談くださいませ!
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