おはようございます。今日はいつもより少し過ごしやすい気温ですね!これくらいになってくれると外に出るのも苦じゃなくなってきます。しかしながら雨が断続的に降ったりでなかなか天気が安定しませんね。外での作業をされてらっしゃる建設業者様には頭が下がる思いです。
さて本日は建設キャリアアップシステム(CCUS)について書いていこうと思います。
CCUSとは一般財団法人建設業振興基金が主体となって開始されたシステムで技能者一人一人が就業実績や資格を登録し技能の公正な評価、工事の品質向上、現場作業の効率化につなげるシステムです。
このシステムは下記3つの目的の為に構築されました。
・技能者の就業履歴を蓄積し保有資格と併せて能力を評価し処遇の改善を図る
・技能者のキャリアパスを明確にし若い世代の入職者を増やす
・優秀な技能者を抱える専門工事業者の施工能力を見える化し競争力を高め業界の健全化を目指す
このCCUSは建設業者、技能者双方に以下のメリットがあります。
・事業者が技能者の就業状況を簡単に把握できる。
・現場入場管理が効率よく行える。
・技能者は自分も資格、経験を証明しやすくなる。
しかし一方でデメリットもあります。事業者側にとってのものですが、
・利用に関して登録料がかかる。
・専用の端末を設置しなければならない。
・建設業者及び技能者の登録や管理の事務作業が増える。
令和5年に完全実施と国交大臣から声がけもあったようですが、そんなにうまく行ているわけでもないのが実情のようです。その為、順を追って公共工事から実施されるのではというような事も聞きますが、いずれは完全実施に持っていくのは流れとして必然のように感じます。
現時点(24年3月時点)で事業者登録は26万社、技能者登録140万人となっているので、既に結構な数の方が登録しているようですね。
CCUSの登録に関しては、以下の5つについて現場運用を行った報告が求められます。
1.事業者登録
2.技能者登録
3現場・契約情報の登録
4.CCUS就業履歴の蓄積
5.CCUS利用状況の報告
今はまだ完全実施にはなっていませんが、未導入デメリットもこれから出てくるかもしれません。
例えばCCUSが経審の評点に影響を及ぼすようになった場合に公共工事の受注機会のロスだったり、技能者の転職リスク(CCUSの登録事業者の方が待遇が良かったりするのが見えるようになる可能性)
一応、CCUSの対象外工事というものもあります。
一つは国外の工事。二つ目は建設業許可が不要な軽微な建設工事。三つめは短期現場入場者(現場に入場するのが2週間以内の協力業者)
これらについては特に必須ではないようです。
これに限らず行政主導でいずれ義務化されるというものはありますが、どうせいつか義務化されるのであれば義務化のアナウンスが出る前の余裕があるときに対応していく方が焦らず対応できるのでいいのではないかと思います。
it’s the very fantastic isn’t it?
コメントを残す