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倒産しない為の資金繰り表


子どもの夏休みが終わってもなんだかんだで暑い日が続きますね。もう少し涼しくなってくれればサッカーもしやすいのにと思う次第です。先週末久しぶりに前面のサッカーの試合に出ましたが、暑くてし死ぬかと思いました(*_*)でもダイエットの一環でもありますし、仲間と運動するのはとっても楽しいものですね!

さて、今日のお題は資金繰り表について。

どんな会社でも資金繰りが詰まったら倒産します。最たる例は手形の不渡りです。6か月の間に2回不渡りを出すと、銀行取引停止処分となり、資金の流れが止まります。そうなれば事実上倒産となります。

手形を使っていない会社でも、取引先への仕入代金支払いが止まれば商品を仕入れられなくなり、商品がなければ事実上の倒産です。

こうなってしまってはもう為す術もありません。弁護士へ委任してからの破産申請、債権者への連絡、債権者集会等、倒産に向けてまっしぐらです。

自己破産して0から出直そうと思うかもしれません。しかしながらそう簡単でもありません。自己破産するにしてもお金はかかります。弁護士費用等で数十万円かかるようです。それに自己破産してからはクレジットカードは作れない、借入はできない、一部の職業が制限されるなどのデメリットもあります。

もちろん自己破産した方がいい状況の人もいるでしょう。しかし、できる限りそのような事にならない為に日頃から会社の資金がしっかり回っているかどうか、社長自ら(少なくとも経営に関与する者)が確認しておく必要があると思います。

多くの場合資金繰り表を作っておらず社長の頭の中で何となくお金の出と入りを把握しているという会社も多いのではないでしょうか。もちろんキャッシュリッチな会社だったり、毎月の支払に追われていないような会社ではそれでも経営は問題ないでしょう。しかし、そんな会社ばかりではありません。毎月定常的に買掛金の決済、外注費、人件費、光熱費、家賃の支払いがあり、その上税金だ、社会保険だと様々な支払いがやってきます。毎月、あるいは毎年の支払いでわかっている場合はそれも織り込んで頭の中で計算されているでしょうが、数が多くなればなるほど頭では処理できなくなります。

その為、資金繰り表を作ってしっかり管理する必要があるのです。資金繰り表は足し算、引き算しか使わずに作れるので、非常に簡単です。

売上入金、補助金入金、仕入支払、人件費、外注費、税金、借入金、借入金返済、利息、車両購入などその月に入ってきたお金と出ていったお金を科目ごとに入れ込むだけです。なので当月分に関しては月初の残高と月末の残高は必ず銀行残高と会うようになります。その上で、数か月先までの資金繰り予定を組むべきなのです。

現状の残高はいくらで、将来のお金の出と入りが凡そこうなって、と表に打ち込んでいくと資金繰りが厳しい会社では数か月先に資金ショートしそうだとわかる場合もあるでしょう。その時点で資金繰りが厳しい事がわかっていれば、銀行に行って融資の相談をしたり、場合によっては元金返済を止める為に交渉したり、新たな売上を上げるべく営業に時間をかけたりと資金繰りを回すための施策がとれる時間がまだあるのです。しかしながら大体の会社では資金が枯渇してから銀行に条件変更の相談に行きます。その時点でもはや返済を止めただけでは業況の回復は簡単ではありません。

なぜなら既にお金がないからできることも限られてくるからです。卸・小売り、飲食業などは仕入れができません。建設業でも資材を仕入れている会社では材料が仕入れられません。製造業でもそうです。そして人件費の支払いは毎月やってきます。また買掛金の支払い期日も、融資の返済期日も待ってはくれません。

また業況が厳しい会社だけではなく、好調な会社でも資金繰り表は有意義です。例えば設備投資を考えている会社だったり、納税資金が多額になる会社の場合は資金繰り表で管理する方が安全だと思います。黒字倒産するのはこの場合ですね。利益は出ているけど、資金繰りを管理していなかったばっかりに納税資金を設備投資に回してしまったりして資金繰りが詰まるのです。

極論ですが、お金が続く限りはどんなに赤字を垂れ流しても会社潰れません。逆にどんなに利益が出ていても現金として回収できていなければ資金が止まり倒産するのです。そうならない為に、まずは簡易的でもいいので資金繰り表を作る事をお勧めします。

社長には財務に関する事、経営に関する事など様々お悩みはあると思います。私の持っている知識、経験、人脈によって少しでもお力になれればと考えております。ご相談事がございましたら是非ご連絡いただければ思います。


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