金融機関からの借入で必要なものは何でしょう。決算書、試算表、事業計画書、資金繰り表などが思い浮かぶと思います。当然それらの書類も必要です。
しかし、事業をする上で許可や認可が必要な事業を行っている場合はその事業の許可を取っている必要があります。私も経験したことがあるのが建設業。建設業者は500万円以上の工事を請負う場合は許可が必要です。保証協会に受注明細を出した時に建設業の許可がない事を指摘されて融資の承認がなかなか下りなかったこと事があります。その時は全部500万円以下の案件だったのですが、同じ現場の工事が入っていて状況を詳しくヒアリングされました。正直あまり私もそのあたりの事を詳しく知らなかったので社長に何度も説明してもらいようやく腹落ちして協会に説明して了承を得たという流れでした。保証協会としては建設業法違反している業者に保証を出すわけにはいかないのでしょう。
それはそうですよね。法律違反している事を是認することになるわけですから見て見ぬふりはされません。というより必要な指摘をして、正しい形に会社をしてもらう事が保証協会及び金融機関のあるべき姿なのかもしれません。
当然、工事請負契約書などで500万円以上の物を融資審査の際に資料として出したら当然突っ込まれます。そして、通常融資実行には至りません。そうなると会社としては資金繰りが圧迫されます。そうならない為にも必要な許認可はしっかりと取得するようにしましょう。
売上をもっと伸ばさなくてはならないというよりは資金調達ができなくなるリスクを勘案して許可を取るというこもと必要かもしれませんし、許可なく多分大丈夫だろうと500万円以上の案件を受注してしまった場合は建設業法違反になりますので、違反が見つかった時には然るべき罰則を受ける事も受け入れなくてはいけません。そうならない為にもしっかりと会社の体制を整える事が必要だと思います。
コメントを残す