日経新聞の記事で個人の金融取引の信用度を知ることができる「信用スコア」の閲覧サービスが始まるそうです。このサービスは信用情報機関のシー・アイ・シーがスコアを算出するようです。
200点から800点までの間で示されるらしいのですが、当然点数が高い方が信用は高いそうですが何点以上だと優良といった基準はなく点数自体の評価はないそうです。点数の算出根拠については最大4つ示すほか、グラフも専用サイトで公表するそうです。金融取引の実績のみの評価で、年齢や勤務先棒などの属性は加味されません。
今までもシーアイシーで個人の信用情報は取得できましたが、その情報は各種支払いが遅延なく行われているかどうかはわかっても、数値では表されないので自分の信用スコアがどの程度なのかはわかりませんでした。
この取り組みの目的としては、今までの開示情報では消費者が自身の信用度を把握する事が難しく、信用度に関する関心が高まらなかったことのテコ入れのようです。今までその関心が薄かったばかりに適切な借入をすることや、期日返済の動機につながりにくかった背景があります。
法人においても代表者がこの情報を事前に調べることで、借入の際に個信情報(個人信用情報)の高低を確認する事ができますので、便利だと思います。逆に融資が否決になった場合にこの情報を調べることで、点数が低ければ個信情報が原因である可能性が高いことがわかります。原因がわかれば対応のしようがあるので是非確認してほしいと思います。
この信用スコアがどの程度の情報を与えてくれるのか、また今までの個信情報の取得とどっちが信頼性があるのか現時点ではよくわかりませんが、同程度の信頼性があるようであればかわかりやすい方でご自身の個信情報を取得してみるのもいいと思います。ネットで取得できるようなので、手軽に確認する事ができます。
アメリカでは結構信用スコアは普及しているようで、普段からスコアを意識して金融サービスを利用しているようです。日本ではそのような事を考えずとも金融サービスが手軽に受けられているという点に関しては利便性の面ではいいのですが、金融サービスが信用の上に成り立っている事を意識していない人が多くいるのではないかと思います。そのような人々が多重債務で苦しんだり、借入を延滞したりするのであれば、意識付けという意味でもいい取り組みなのではないかと思います。
今後色々なサービスで利用されるかどうかはまだわからないそうですが、アメリカでは幅広く利用されている事を考えると日本でも同じような動きになる可能性は結構高いんじゃないかと思います。
借りたものを返す。シンプルな行為で信用を積み上げていかなければならないので非常に時間がかかります。
やむに已まれぬ場合もあるかと思いますが、金融事故を起こすと受けられなくなるサービスも色々とありますので、是非ご自身のスコアを今後は意識していってほしいと思いまうす。
金融取引「信用スコア」28日から閲覧 多重債務の抑制促す – 日本経済新聞
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