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短期プライムレートの引き上げで何が起こるか? 2025年1月28日 ヤフーニュースより    


ヤフーニュースで大手銀行の短期プライムレートの引き上げの記事が出ていました。3月以降りそな銀行で1.875%から2.125%に、それ以外のメガバンクで1.625%から1.875%へ引き上げとなります。

そもそも短期プライムレートとは何なのかあまり馴染みがない方も多いと思います。以下に短期プライムレートの定義を記載します。

「短期プライムレート(短プラ、Short-term Prime Rate)は、金融機関が企業向けに提供する短期融資に適用される基準金利です。通常、1年未満の短期融資に適用され、企業が短期的な資金調達を行う際の基準となります。この金利は、一般的に資金調達コストや市場の供給と需要、中央銀行の政策金利など、多岐にわたる要因によって決まります。」 出典:短期プライムレート(短プラ)とは|金融業務用語集|iFinance

要は企業向け1年以内短期貸出の際の基準金利(最優遇貸出金利)となります。この金利を基準に企業の業績や返済状況などの加味し新規貸出しの際の金利が決まります。その基準金利が引き上げになるという事ですから、企業の借入金利は上昇する可能性があるという事です。

中小企業においては保証協会付きの制度融資で固定金利の場合○○%以内となっているので、上限金利が決まっている為そこまで大きな影響はないのではと考えられます。しかし変動金利で短プラに連動する制度の場合は金利が上がる可能性があります。また、プロパー融資においては保証協会付きに比べて変動金利のケースも多いので、影響を受ける可能性が高いのではないでしょうか。

基準となる金利が引きあがる為全体として金利相場が上昇する事は市場の流れとして仕方がない事かもしれません。金利が上がったとて資金調達をしなければ資金が回らない企業も多いでしょう。しかし、金融機関に対して言いなりになる必要はないと思います。業績が悪いのであれば金利交渉の余地は残念ながら少ないと思いますが、業績がいいのであれば今までと同等の金利感での交渉はしてもいいと考えます。(変動金利の場合)もちろんお互い持ちつ持たれつなので、絶対に金融機関の条件は飲まないという姿勢で交渉に臨むべきではない事は付け加えておきます。

このように借入コストが上昇する事を喜ばしいと考える経営者はいないと思いますが、そうはいっても対策を講じなければ単純に金利上昇分が損失になります。その為、できる事をやるという姿勢で構える事が重要になると思います。

例えば、以下のような取組が考えられます。

  1. 自社の業績(財務)の改善に取り組む
  2. 上昇した金利分と同等以上の利益を積み増す。

いずれにもしても会社の業績が良くなることに繋がるので、特別な金利対策というわけではないですが常日頃から社長が考えてらっしゃるであろう事が後々効いてくるという事です。また現在借りている借入が固定金利なのか変動金利なのかわかっていない経営者もいらっしゃると思いますので、是非確認だけはしておいてほしいと思います。銀行交渉の際に社長がそういったことを把握しているかどうかで金融機関側もこの社長は自社の事を把握しているという意識付けになると思います。

大手5行、短プラ引き上げ 日銀の追加利上げで(時事通信) – Yahoo!ニュース


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