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資金調達をしやすい時期


資金調達といっても色々ありますが、今回は銀行融資に関連したお話です。

会社の資金繰りは業種によるかもしれませんが、あまり時期に関わらず常に需要は発生するものです。しかし、銀行側からするといつでも同じ熱量というわけではありません。

もちろん、いつ相談してもいいですし資金需要があれば気にせず相談するべきです。しかし、より銀行が前のめりの時の方が交渉はしやすいものです。

結論から言うと、9月、12月、3月が他の月より交渉しやすいと思います。6月はどうかというと、あまり平時と変わりなかったなという印象です。私がいた信金は半期で業績が図られるので9月、3月は当然融資の追い込みはするのですが、12月も結構追い込むイメージでした。なぜなら12月に融資残高を積み上げれば、年度末までの目標達成が見えやすいからです。

銀行の預金や融資残高の評価は期末の残高だけが目標に達していればいいわけではないので、期中の早い段階から残高を積み上げる必要があります。具体的には期中平残(期中平均残高)も見られるので、極論、3月末日に1億円の融資実行したとしても、期中平残の押し上げにはあまり寄与しないのです。とはいっても1億円の融資実行は期末残高と翌期の期中平残に寄与するので、絶対取り組みたい案件ではあるわけです。そういった意味で大型案件ほど期首に取り組みたいというのはあります。この理論で行くと6月は?と思うと思いますが、6月も当然数字の積み上げは積極的に行っています。しかしながら、12月程ではないという印象です。なぜなら時期的にお正月を挟むと1月はあまり資金需要が旺盛ではない為あまり数字が動かないという事情があります。だからこそ12月(年内)に数字を作れるだけ作っておきたいと思うのです。

このような理由から9月、12月、3月は他の月より積極的に取り組む銀行が多いと思います。しかし、これはあくまでも取組姿勢の問題であって審査が緩くなる、黒を白にするというわけではありません。あくまでも融資できる状況にある会社に対して、多少条件の優遇をしてくれる可能性があるくらいに思ってください。例えば、少額でのプロパーでの取り扱いや、金利の優遇といったところです。業況が厳しい会社にとっては耳が痛いかもしれませんが、元々貸せないような業況の会社には時期によって貸してくれるという事が無いのが銀行(信金等)という組織です。

言い換えれば、条件交渉のしやすい時期が9月、12月、3月という事になるかもしれないですね。条件が良くなれば社長としても借りやすいという意味で借りやすい時期というタイトルにしてみました。

資金調達は会社によっては待ったなしです。有利不利に関わらず資金繰りに困る前に必ず資金手当ての対応をするようにしましょう!


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