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売掛金と買掛金と資金繰り


売掛金と買掛金

おはようございます!ようやく秋らしくなってきましたね。涼しい風が心地よく感じます。

これくらい涼しいと外に出るのもやっと苦じゃなくなってきました笑

今日は売掛金と買掛金と資金繰りについて。

会社にとっての運転資金は人間の血液のようなものです。決して流れを止めてはいけない、滞らせてはならないもの。

最近の記事にも書いた通り資金繰り表を作って管理するのがいいのですが、実際資金繰り表を作るだけでは足りません。実際にお金の出と入りを調整して資金が枯渇しないようになければならないからです。

無駄な経費の削減や、売上増加、借入等いくつかできることはあると思います。その中で今日は売掛金、買掛金にフォーカスしていきたいと思います。

なぜ売掛金と買掛金なのか

この二つのバランスが悪いと資金繰りを一気に圧迫するのでとても重要なのです。お金の流れで一番大きいのは売上金であり、仕入金です。この二つの入金スケジュール、出金スケジュールのバランスが悪いと、資金が枯渇するタイミングが来てしまいます。

この表は元々100万円持っていて11月末に120万円の仕入資金の支払いがあり、月末残高▲20万円とマイナス、12月末に売掛金回収で150万円が入金され残高130万円という状況になっている図です。ものすごくシンプルに資金不足を表したものだと思ってください。

買掛金支払サイトが月末締めの翌末払い、売掛金回収サイトも月末締め翌末回収だと両方とも支払いや入金に一か月を要します。この場合資金不足が11月末時点で発生していますが、翌月には売掛金入金により資金不足が解消しています。

ただこの11月末をどうやって乗り切ればいいかが問題なわけです。ざっと考える方法としては下記のような事が思いつきます。

・資金調達によって資金繰りの円滑化を図る

・買掛先に支払い時期の後ろ倒し交渉をする

・売掛先に早期入金を頼む

・金融機関への既存融資の条件変更の依頼をする

・その他の支払い(販管費や税金等)をストップして支払いに充てる

この中のどれが正解でしょう。

正解は・・・・ありません。

資金不足を乗り越えられればどの選択をしたとしても正解です。まずはその難局を乗り切る事が重要だと思います。

強いて言うなら、取引先への支払い時期交渉は売り手であれ、買い手であれ、最後の方の選択肢として取っておくのかいいかと思います。取引先については今後の事業の売上にダイレクトに直結するので、できるだけ信用不安があるようなところを見せない方がいいかと思います。

一方で借入ができるのであれば銀行借入を早い段階から相談し、買掛金決済日までに入金してもらえるようなタイムスケジュールで動くのがベターです。もし借入を依頼したが謝絶された場合は、既存の融資がある場合は条件変更の依頼を考えます。ただし条件変更は諸刃の剣です。一旦条件変更をした企業が借入を正常化させることは非常に難しい事です。もちろん必要な時には依頼すべきですが、安易に支払いを止めるという選択はしない方がいいです。

上記のケースでは一か月の支払いと入金のズレですが、月内で資金不足は解消するが一時的に資金不足に陥るケースです。例えば10日に買掛金など諸々の支払いがあって、売掛回収は20日というケース。このケースでは10日間のあいだ資金不足が発生します。

こう言う若干の支払いサイトと入金サイトの差で資金繰りが円滑化できるものに関しては仕入れにクレジットカードが使えるのであればそれを使って支払いを先延ばしできるケースがるので、検討の余地はあるかもしれません。

もはや知っているか知らないかだけの差ですが、もしクレジットカードでの仕入れ決済をすることで資金繰りが楽になるのであればこれは是非やるべきですね。方法はどうあれ、回収は早く、支払いは遅くで資金繰りはより楽になります。

資金繰りについては様々な方法が取れると思います。しかし、何かをやるにしても時間が必要です。資金が枯渇する前に状況を把握する事、そして対策を取ることが肝要ですね。


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