記事の前に、昨日は令和6年の行政書士試験の合格発表だったようです。合格した方、おめでとうございます!また今回残念ながら不合格だった方で今年も受ける方は是非とも頑張ってほしいと思います。1年前私もドキドキしながら合格発表のページを見に行ったのを思い出します。正直しばらく結果を見たくないくらい自信がありませんでしたが、今こうして行政書士になっているので、蓋を開けるまではわからないものです。
さて、本日は少しご紹介のような記事なのですが税金のクレジットカード払いについてです。これに関しては以前も記事でご紹介していると思いますが、12月決算の会社や個人事業でこれから確定申告を控えている方も大勢いると思いますでリマインドとして書いて行こうと思います。
何がメリットなのか?
一番のメリットはポイントメリットです。通常納税しても何も手には入りません。しかしクレジットカード納付する事でカードのポイントが手に入ります。しかし、カード納付には手数料がかかります。国税の場合、納付額×約0.99%が手数料としてかかります。例えば100万円納税する場合は以下の様になります。
手数料:100万円×0.0099=9,900円
ポイント:100万円×1%=10,000ポイント
このように還元率1%のカードであれば得ですね!
しかし、還元率0.5%のカードの場合は、
ポイント:100万円×0.005=5,000ポイント
あれ?マイナスじゃん。と思うと思います。そうです。実際手数料負けするんです。しかも2025年から手数料率が0.83%から0.99%に引き上げられています。。しかしながらある条件をクリアすれば手数料負けせずに納税する事もできます。それはカードを新しく作成して、入会特典として○○万円以上利用で○○ポイントプレゼントというような場合です。結構どこのカード会社でもやってるように思うので、自分が使いたいカードを調べて納税のタイミングで作るのです。この場合多いところだと条件によっては数万~10万ポイント以上もらえる場合もあるので、手数料よりポイントメリットがあります。
またポイントをマイルで使う場合は還元率0.5%でも負けないケースが多いと思います。細かい計算は省きますが、大体一般的に1マイル2~3円くらいの価値といわれているので、その点考慮すればカード払いするメリットもあると思います。この辺りは感覚的な問題なので旅行が好きでマイルを貯めていたり、手数料はどうせ経費だしと割り切れる方は入会特典なしでも継続的なカード納付をされている印象です。また他のメリットとしては以下が挙げられます
- カードの限度額内で支払いができれば支払いを先延ばしする事ができる。
- アメックスの様に利用実績に応じて限度額が変わるカード会社では実績をより早く積むことができる
- 納付手続きがPCででき、24時間365日できるので納付期限の当日23時59分まで手続き可能。(あまりにギリギリだと万が一があるのでできるだけ早く手続きしましょう)
どのクレジットカードで納付できる?
カードは国内発行のカードであればどのカードでもできます。国税庁のHPにはVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubと記載されています。これらいずれのカードでも手続きができるのですが、納税額が大きい場合はカードの限度額が問題になります。一般的なビジネスカードだと100~300万円くらいの限度額が多いのかと思うのですが、法人税や消費税合わせると数百万~数千万の納税をされる場合もあるかと思います。そのような場合には事前入金(事前に納税額をカード会社に振込み枠付けする事)ができるカードでないとそもそも対応ができません。この場合でカード納付するのであればアメックス、ダイナース、ラグジュアリーカードあたりに限定されます。いずれも年会費がかかるカードですが、ステータス性もあるので経営者としては持っていて損はないと思います。
注意事項は?
手数料と限度額以外で特に気を付ける事はないのですが、手続きについて少しだけ注意点があります。1,000万円以内(手数料込)の納税の場合は気にしなくていいのですが、この国税お支払いサイトの設計上、一回の納付手続きが手数料込みで1,000万円までとなります。その為1,500万円の納税がある場合は2回に分けて手続きをする必要があります。900万円と600万円というように2回に分けて納付すれば問題ないので、そのことを覚えておいてほしいと思います。なお、納付手続きの際に必要なものはネット環境に繋がっているPCとクレジットカードと税金の納付書だけです。国税お支払いサイトの流れに沿って支払い税目などを選んで、納付書の内容を転記していくだけなので基本的に難しい事はありません。しかし、納付先税務署を選択するところを間違って選んでしまうと結構面倒な事になるらしいので、納付前に間違いがないかしっかり確認しましょう。入力いただく際のページを参考までに下記に貼っておきます。
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まとめ
税金のカード納付にはポイントや支払い期日の先延ばしといったメリットもありますが、実際手数料もかかるし限度額が足りない場合は事前入金の手間もありますので良し悪しあるのが現実です。しかし、ポイントメリットを感じる方や税金を払うだけでは面白みがないと思う方、納税の為に銀行に行くのが面倒くさい方などは利用価値はあるのではないかと思います。実際資金繰りとして使われる経営者もいると思うので、どこにメリットを感じるかはそれぞれだと思います。その上で制度を理解して納得の上ご利用していただければと思います。
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